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【黒い白鳥】を探して 教養学部 2年長谷育英奨学会

2012年07月05日  : 奨学生の声 

「黒い白鳥を探してください」これは、大学のある先生の言葉です。白鳥は白いのが当たり前、でも中には「黒い白鳥」がいるかもしれない。そんな「意外性」をこの世界・社会から探して欲しいという意味なのだそうです。この言葉を知ってから、私は、日々の生活の中にある「意外なあたりまえ」を意識するようになりました。  県内の普通高校を卒業し、知人も親類もいない県外の大学へ進学してから、もうすぐ2年となります。そこでの暮らしは、見るもの・聞くもの・出会うもの全てが初めてで、最初の頃は毎日が、驚きと発見の連続でした。学校の授業だけではなく、サークル活動では先輩や後輩への心配りや礼儀など、体験や経験を重ねてしか得られない知恵を見つけて自分のものにする学びでもありました。また、親元を離れて暮らすことで自由な時間を得た代わりに、家事や自分自身の体調管理といったことをも仕事にするという、大きな苦労も知りました。そんな生活は、今の私にも新鮮さをもってきてくれる「黒い白鳥」です。大学へ行くというきっかけがなければ、それに出会うことはなかったと思います。本当に、自分は恵まれていると、日々感じずにはいられません。  しかし、家族のことを考えると、「自分は、なんてぜいたくなのだろう…」と思ってしまう時があります。鳥取から遠く離れているため、交通費は年に何万円もかかるし、私立大学であるために授業料も高校までとはケタ外れ。それなのにサークル活動など趣味に忙しくてアルバイト等で生活費をかせぐこともしない…。姉も妹も私立の学校に通っているのに、私は何をしているのだろう…。ふと、そう思うことがあります。ですが、幸い私はこの長谷育英奨学会からの奨学金をお借りすることが出来ているから、自分のやりたいことの我慢をあまりすることなくやることが出来ますし、親もあまり心配をせず学校へ送り出してくれたのだろうと感じています。  大学生活も、あと2年と少しです。私の辺りには、まだまだ多くの知らないことがあるようで、目をこらして生活しています。借りたものを何倍にもして返せるよう、深く広い人間となっていきたいと思っております。乱筆失礼しました。これからも、どうぞよろしくお願い致します。

 

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